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F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

優れたF1ドライバーは、優れた語学の才能を必要とする

F1ドライバーに必要な能力とは何だろうか。

Drivers interview

車を操る能力、技術に対する理解、ひねくれた答えとしては「お金を集める力」など、いろいろ思いつくだろうが、そこで「語学力」とまっさきに答える人はそう多くはないだろう。

オーストラリアのブリスベンのラグビーチームに期限付き移籍をした五郎丸歩が、英語力不足を理由にレギュラーから外されていることが話題になっている(一流アスリートほど「英語力」が不可欠なワケ | 英語学習 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)。確かに、チームスポーツであるラグビーで、他の選手とコミュニケーションが取れないとすれば、どれだけ優れた選手であっても、居場所がなくても不思議ではない。

では、F1ではどうだろうか。例えば、フェリペ・マッサが何カ国語を操ることができるだろうか。ニコ・ロズベルグはどうだろうか?

F1では、オーストラリアの五郎丸歩よりも話がややこしい。ヨーロッパを主戦場とするスポーツにおいては、語学力=英語ではない。F1をはじめとしてヨーロッパのスポーツの標準語は、決して英語だけではなく、大陸のさまざまな言語――フランス語やイタリア語といったラテン語派から、ドイツ語やオランダ語のようなゲルマン語派まで――を含むからだ。(最も、典型的な大陸系スポーツであるプロサイクリングでも近年は英語化の波が押し寄せ、英語で済ませる割合が増えてきているという話もきく)

F1ドライバーと語学力という観点で調べていたら、おもしろいブログ記事を見つけた。最も語学力に優れたF1ドライバーは誰だろう、ということを考えてみた……という記事だ(Linguistically Talented F1 Drivers - Lindsay Does Languages)。このブログの著者は、どうやら「語学ヲタ」的な感じで、最近では日本語にまで手を出しているとプロフィールに書かれている(頼もしい!)。

さて、Lindsayの記事のなかでは、マッサ、アロンソ、ロズベルグ、ベッテル、ミハエル・シューマッハ、そしてルイス・ハミルトンが比べられている。

マッサはブラジル人でポルトガル語のネイティブだが、他にも英語とイタリア語を話すことができるというのは、彼のキャリアから考えれば妥当なところだろう。驚くべきはロズベルグで、彼は5カ国語を話すという。ドイツ語のネイティブで、他に英語、イタリア語、スペイン語、フランス語だ。彼の父の母国のフィンランド語は勉強中で、ちょっとだけ話すことが出来るらしいので、5.2カ国語ぐらいか。さらに、ベッテルの秘められた語学の潜在能力は未知数(無限大)らしい。


Nico Rosberg talking in Spanish (English subtitles)

ここで面白いのは、英語ネイティブ――ハミルトン――が最も語学力に劣る……という「オチ」だろう。よく彼がイタリア語で答えている動画が見つかったものだと思う(8秒しかないのもうなずける)。


Lewis Hamilton speaking italian

語学力でF1ワールドチャンピオンを決めるなら、ハミルトンよりもロズベルグだが、まあ、世の中なかなか難しい。

表現する力として言語によるコミュニケーションは重要だ。F1ドライバーを目指す若者はぜひ外国語のお勉強を……。

(CC) Photo: Drivers interview | Flickr - Photo Sharing!

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