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F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

F1イングリッシュ(2) "halo"

F1をワッチするために必要な英語を的確にレクチャー。F1にちなんだナマの例文で、あなたもどんどんひねくれた英語が話せるようになる(かもしれない)。

今日のお題:

halo [名詞]

Tyres of F1

発音

ィロ

語義

2016年3月現在、F1で「Halo」が話題だ。これはコックピットの上部を覆う半円形状のデバイスで、転倒時や衝突時にドライバーの頭部を保護する(コックピットの安全装置「Halo」、ドライバーからは賛否両論 (AFP=時事) - Yahoo!ニュース)。

でも、なぜ「Halo」なんだろう。疑問に思っている人も多いだろう。

このデバイスが「Halo」と呼ばれることになった具体的な過程は定かではないが、英語的には、haloとは、天使や神に後光が差していることを表現している「輪」のことだ。

A halo is a circle of light round a person or thing, or something that looks like a circle of light. (COBUILD English Dictionary)

「haloとは、ヒトやモノを取り巻く円形の光や、円形の光にみえるような何かのことである」(コウビルド英英辞典)

Nice Halos

F1の「Halo」の形状に鑑みると、ドライバーの頭上に天使の輪が……と考えると、微妙に縁起が悪いような、逆に神々しくてありがたいような、微妙な気分になる。

ともあれ、halo は動詞として用いると、「〜を後光で取り巻く」(ジーニアス英語大辞典)、「〜にかさをかぶらせる、〜に栄光を与える」(研究者リーダーズプラス)とある。例えばこんな感じ:

For their safety, F1 drivers will be haloed by the head protection device in 2016.

「安全のために、2016年はF1ドライバーたちは頭部保護器具によってhaloされる(=取り囲まれる、かさをかぶる)ことになるだろう」

だから、F1の「Halo」デバイスは、それを見たまま、ありのまま表現しているし、まあ語義的にもそんなに悪くないという「ちょっとセンスがいいかんじ」なネーミングということになるだろうか(スベっているかもしれないが)。

例文

以上のようなニュアンスを理解すると、以下のようなニュースヘッドラインを正しく理解できるようになる。

MOTORSPORT: Ferrari 'halo' shines light on safety - motoring.com.au

――フェラーリの「halo」が安全性に光を向ける。とでも訳せばいいだろうか。しかしこのような表現がされる背後には、haloは「後光」であるという認識が英語圏にあることをふまえると、腑に落ちる。

Kimi gets a halo | joeblogsf1

――F1の文脈で訳せば「キミがhalo機器をテストした」といったあたりだが、「キミに後光がさした」と読めなくもない。ふふっとくる、こういうセンス。

ついでなので、ドライバーたちのhaloへのリアクションを紹介しておこう。

賛成

Sebastian Vettel says it does not matter if Formula 1's halo head protection system looks ugly because the priority is to save drivers' lives. (Sebastian Vettel: Ignore F1 halo's aesthetics, it will save lives - F1 news - AUTOSPORT.com)

セバスチャン・ベッテルは、フォーミュラ1で「halo」と呼ばれる頭部保護システムの見た目が悪くても構わないと言う。なぜなら最優先されるのはドライバーたちの命を守ることだからだ。

反対

Triple world champion Lewis Hamilton says the new 'halo' head protection device is "too drastic" and wants to be able to choose whether to use it. (Lewis Hamilton wants choice on new 'halo' protection device - BBC Sport)

三度のワールドチャンピオンを獲得しているルイス・ハミルトンは、新しい「halo」と呼ばれる頭部保護デバイスは「あまりにも過激だ」として、それを使うかどうかを選ぶことができるようにしてほしいと述べている。

賛否両論とはまさにこのことだ。

なお、既に日本語メディアでは「ハロー」と表記されている(間違ってないけどかっこわるい……せめて「ヘイロー」で……と思わぬでもないが……)。

(CC) Photo: Tyres of F1 | Flickr - Photo Sharing!

(CC) Photo: Nice Halos | Flickr - Photo Sharing!

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