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ホンダの定年が60歳なのは本当だが、新井氏は定年退職できないだろう

新井康久がホンダF1総責任者を退く。

Tokyo Motor Show 2015

しかも新井の退任は「定年退職」が理由だとされている(【ホンダF1】定年退職 新井康久F1総責任者は交代-TopNews F1)。この理由は想定外だが、英国メディアにおける新井が「更迭されるのではないか」という予想が夏過ぎから加熱していたが(不調マクラーレン、ホンダF1責任者の解任要求か 辞職、謝罪…厳しい質問攻め-TopNews F1)、それらは当たったとも言えるし、外れたとも言えそうだ。

しかし、定年だというのは本当だろうか?

別の記事によると、新井康久は、1957年2月19日生まれと伝えられているので(参考:そこが聞きたい:ホンダF1復帰 新井康久氏 - EGOBインターネット同好会)、2016年の現時点では59歳ということになる。彼が60歳になるのは2017年2月のはずなので、このまま2016年シーズンはホンダF1の総責任者を務め続けても問題はない。

もちろん定年までの1年間は日本の本社で引き継ぎや後進の育成に……など、理由はいくらでもつけられるが、そういった細かい「もっともらしい理由」がホンダのプレスリリースに含まれていないのは不思議だ。「察せよ」ということだろうか。

さらに、新井が「定年退職」できなくなりそうなニュースもある。

というのも、ホンダは労働組合との合意で、2016年中には定年を65歳まで延長する見込みだからである(ホンダ、定年65歳に延長へ 大手で初 海外派遣も:朝日新聞デジタル)。

こうなってしまうと、本社にひっこんだ新井氏が60歳になるころ(2017年2月)には、ホンダの定年は65歳まで延長されていて、新井氏は「定年退職するはずが、なぜかあと5年も現役を続ける」ということになりそうだ。

朝日新聞によれば、ホンダは2010年から再雇用制度を採用しているので、新井氏が事実上の現役を続行することも不可能ではないが「この制度下で海外駐在した人材はいなかったという」とあるので(ホンダ、定年65歳に延長へ 大手で初 海外派遣も:朝日新聞デジタル)、仮にF1総責任者を務め続けたとしても、彼が60歳を超えてマクラーレン・ホンダで働き続けることはなかっただろう。しかし、定年が延長されれば話が別だ。今回の人事を含めて、いろいろ話がおかしくなってくる。

まとめると、新井氏は2016年3月現在では、おそらく59歳でまだ定年には達していない。さらに、彼がホンダに在職する最後の1年となる2016年中に、ホンダの定年が65歳まで延長されそうだ、ということで、しばらく定年退職できないかもしれない……。

ちょっと、おもしろい。

ともあれ、新井康久さん、若々しい存在感ゆえに、そんなにお年だとは気がつきませんでした。お疲れさまでした。

(CC) 写真:Tokyo Motor Show 2015 | Flickr - Photo Sharing!