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F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

ケータハムのマシン製造部門は破産していない

ケータハム

10月21日、「ケータハムのF1マシン製造部門が破産申請した」と、直訳系ニュースブログの『F1通信』と『F1-Gate』が相次いで報じた。これが日本のF1ファンに混乱を引き起こしているようだ。

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破産を報じる日本語記事のソースとなっているのは、英国イングランドのオックスフォード地方の日刊タブロイド紙『オックスフォード・メイル(Oxford Mail)』のようだ(F1通信にはそう明記されているが、F1-Gateには(いつものように)ソースの表記はないので推測だ)が、その元記事とされるものには、22日現在、どこにも破産したとは書かれていない。

オックスフォード・メイルの該当記事は、10月21日「Leafield-based Caterham F1 car-maker goes into administration (From Oxford Mail)」である。現在はBBCにもほぼ同じ内容を報じる「BBC News - Caterham F1 manufacturer goes into administration」が掲載されている。

記事の内容は、タイトルが端的に示しているように:

Caterham F1 manufacturer goes into administration

「ケータハムF1の製造会社が管財機構の管理下に置かれた」ということであって、破産したわけではない。同社の資産が、英国の法的な管理・保護下に置かれたということである。

Caterham Sports Limited, in Leafield, Oxfordshire, manufactures racing cars for the F1 team, which is operated by 1 Malaysia Racing Team (1MRT).

BBCの記事によると、そのマシン製造部門とは、「ケータハム・スポーツ・リミテッド」社のことだという。これはオックスフォードシャーのリーフィールドにあり、F1チームに対してマシンを製造している。ただしこの会社は、ワン・マレーシア・レーシング・チーム(1MRT)によって運営(operate)されているという。

Administrator Smith & Williamson said "positive discussions" had been held with Caterham team manager Manfredi Ravetto and financial backers to see whether the relationship with Caterham Sports Limited could continue.

なおBBCの記事は、管財機構「スミス・アンド・ウィリアムソン」のコメントを掲載している。同機構は、ケータハムのチームマネージャーであるマンフレディ・ラベットおよびスポンサーと「前向きな話し合い」を続けており、ケータハム・スポーツ・リミテッドとの関係を継続できるかどうかを検討しているということだ。

ケータハムの「ごたごた」に関しては、当F1ワッチも継続して記事にしているので、カテゴリー「"ケータハム" 」をご参照ください。

なおネット上では、F1通信やF1-Gateを「メディアとして無責任だ」と断ずる声もあるが、両サイトは報道機関ではない。ただの個人によるブログである。それでも速報性を維持しているところに凄さがあるのだが、だからといって無責任な情報をばらまいたままで許されるというわけでもない。

(CC) 画像出典:DSC_0030 | Flickr - Photo Sharing!