F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

アロンソの自転車チームに残された道は既存プロチームの買収である

【注意】この記事の元ネタとなった記事が英語版Cycling Tipsから削除されたようだ(2014/8/19 21:00)。したがって本記事の内容も何らかの問題を孕んでいるのか、それともネットから削除される情報は正しいと考えるのかは、読者にまかせたい。

長らく続報が途絶えていたが、フェラーリのフェルナンド・アロンソが設立を目指しているというプロ自転車チームについての情報が出ていたのでお伝えする。

ツール・ド・フランスが終わり、選手の来季移籍を公表することができる8月1日も過ぎたが、依然として表立ってはチーム・アロンソについての話題が出ていない。しかし、ツール・ド・フランスを選手のひとりとして走っていたという「ある匿名のプロ自転車選手」によると、チーム・アロンソは確かに動き出している、と『サイクリング・ティップス』の「シークレット・プロ」が伝える

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F1でも既にストーブリーグ(まだ夏なのでプールサイドというべきだが)が始まっているが、プロサイクリングでもそれは同様であり、ある意味ではF1よりもシビアである。F1より遥かに多くの選手がトッププロとして走っており、その選手たちの将来の保証もほとんどない。さらにチームはタイトルスポンサーが消えればあっというまにスタッフもろとも消滅する。サイクリングのストーブリーグは命がけだ。

そんなストーブリーグで注目を集めているのが、チーム・アロンソである。しかし、これまで報じられてきたような新チームの設立ではなく、既存のチームを買収(ある意味では「救済」と言えるだろうか)するかたちが現実的だとシークレット・プロは述べている。

現時点では、アロンソがゼロから自分のチームを作るのは不可能だ。現実的な唯一の可能性と言えば、キャノンデールのライセンスを買収することだろう。

F1チームと同様に、ワールドツアーと呼ばれる自転車のトップカテゴリーに参加できるチームの数は限られている。新規参入する余地はほとんどなく、多くの場合は既存のチームを丸ごと買収するかたちで、新しいチームが参加する。チーム・アロンソは、今季限りで解散が予定されているキャノンデールというアメリカ企業がもつイタリア籍のUCIプロチーム(拠点はイタリアにあり、1999年から2012年までリクイガスというイタリアのガス会社がタイトルスポンサーを務めていたチームを丸ごと引き継いだ)の所有する施設を丸ごと引き継いで参戦するのではないか、と噂されているという。

ただしこの際、キャノンデールの選手やスタッフは引き継がれない、とシークレット・プロは指摘している。実際すでに、キャノンデールのエースであったペーター・サガンはロシア籍のティンコフ・サクソと来季の契約を結んだ(ティンコフ・サクソがキャノンデールを合併吸収へ!2015年度はティンコフ・キャノンデール?それに伴い怪童サガンもティンコフ・サクソと契約へ!ライセンスはアロンソの新チームへ? : CYCLINGTIME.com)。サガンはチーム・アロンソと契約するのではないかと噂されていたが、ティンコフ・サクソを選んだ。

興味深いのは、シークレット・プロによる以下の指摘だろう。

アロンソは自分のチームを立ち上げたがっているが、彼のマネージャーと父はF1レースから注意がそれてしまうと懸念しているようだ。うわさでは、実際のところアロンソは、プロジェクトに自分の名前を付けて、何人かの中東の投資家を準備しただけということになっている。投資家としては資金の数パーセントを出すつもりでいたが、アロンソはプロジェクトに自分の名前を付ける以外に何もしたくないということが判明してから、プロジェクトに暗雲が立ち込め始めたという。自転車スポーツの救世主かのように振舞っているアロンソだが、実際にはプロジェクトに1円たりとも入れるつもりはない。

彼がどこからこの情報を入手したのかは定かではないが、ツール・ド・フランスなど何週間もプロ選手たちは一団となってレースをしており、レース中はおおくの雑談・情報交換・探り合いがなされることは、ランス・アームストロングの自著などからも周知の通りである(ランスの場合は「恫喝」も加わるかもしれないのもまた周知の通りである)。こうしたチーム・アロンソの内情は、選手たちのあいだでは「常識」となっているのかもしれない。

つまりアロンソという名前は「客寄せパンダ」であって、彼の名をつかってビジネスをしようということだろうか?

なおシークレット・プロは、このようなごたごたがあっても、最終的には何らかの優遇処置のようなものがとられて、キャノンデールはチーム・アロンソとして来季参戦することになるのではないか、と楽観的な予測を立てている。

以上、シークレット・プロによるサイクリング・ティップスの記事をソースに、チーム・アロンソについての最新情報をお伝えした。

本ブログでこれまで指摘してきたような、「UCIプロチームはアロンソにとって安い買い物」……という視点は、どうやら間違っていたということだろうか……。

個人的には、「1円もいれない」というのは、悪くないと思う。私財を投じるのは美談にはなるが、あまり長続きするビジネスとは思えないからだ……

(C) 記事出典:シークレットプロ:移籍シーズン | サイクリングティップス

(CC) 画像出典:DSC_7307.jpg | Flickr - Photo Sharing!

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