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F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

フラビオ・ブリアトーレが参加する特別調査委員会は開催延期に

最新のポッドキャストで報じた「F1の人気回復のための特別調査委員会(Popularity Working Group)」だが、どうやら開催延期になったようだ。バーニー・エクレストンが計画し、ルカ・ディ・モンテゼモーロが後援し、フラビオ・ブリアトーレをトップに据えるという夢(悪夢か?)のトロイカ体制が、F1の人気回復策を練るはずだったのだが……何が起きたのか。どうやら問題はブリアトーレという人選にもあるようだが……ジェイムズ・アレンが報じている。

Formula 1 Victory Lap

F1 “popularity” group meeting deferred but Ferrari still pushing

(Quoted from James Allen on F1

The meeting of the group of senior F1 figures which was due to take place this week has been deferred to a later data amid doubts over the appropriateness of former team boss Flavio Briatore being part of the group.

経験豊富なF1関係者たちによって、今週開催される予定になっていた会合が、後日に延期された。その委員会の一員として元F1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレを加えることに疑念が生じていたさなかのことである。

The “popularity working group” as it was dubbed, was due to comprise Briatore, Bernie Ecclestone, team bosses Marco Mattiacci (Ferrari), Christian Horner (Red Bull) and Toto Wolff (Mercedes). Ecclestone postponed it and Briatore’s presence has been reviewed. The Italian was heavily sanctioned for his part in the Singapore crash scandal of 2008.

「人気回復のための特別調査委員会(Popularity Working Group)」と呼ばれていた会合は、フラビオ・ブリアトーレ、バーニー・エクレストン、フェラーリのマルコ・マティアッチ、レッドブルのクリスチャン・ホーナー、そしてメルセデスのトト・ヴォルフによって構成されるとされていた。エクレストンはその開催を延期し、ブリアトーレの参加を見直すことにした。ブリアトーレは、2008年のシンガポールGPのクラッシュ・ゲートの首謀者として、追放されていた人物である。

Ferrari president Luca Montezemolo has been pushing for change all season and was an outspoken critic of the current F1 when he visited in Bahrain, calling it a “formula for boredom.”

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、今シーズンを通して何らかの変化を要求してきている。現在のF1に対する批判を公に発言しており、彼がバーレーンGPにやってきた時にはF1を「退屈なレース」と呼んだ。

Ironically the race that followed there was a modern classic and between then and Sunday’s thrilling Hungarian Grand Prix there have been many other exciting races.

しかし皮肉なことに、バーレーンGP以降のクラシックなサーキットでのレースや、先週のスリリングなハンガリーGPまで、いくつもの熱狂的なレースが存在した。

Many F1 engineers were of the view on Sunday night that the race had been a perfect illustration of why the senior figures should focus on promotion, social media and other key areas and leave the racing well alone; no need to add any more artificial tricks like double points for the last race or titanium skid blocks on the floor, as the show on track is good enough.

F1エンジニアの多くは、レース自体はパーフェクトであると考えている。つまり、バーニーやチーム代表など責任あるポジションにある人びとは、宣伝活動の強化やソーシャルメディアの活用などといった重要な活動に焦点を当てるべきであり、レースの部分はそのままにしておくべきだという。これ以上、最終戦ダブルポイントやチタン製のスキッドブロックなどの小手先の仕掛けは必要ではなく、ショウとしてのレースはもう十分よくやっているというのである。

Montezemolo’s key policy initiatives are:

しかしモンテゼモーロは変化を求めており、以下のような提案をしている。

  • The return of some ability to develop engines during the season, to counteract what has happened this year with a dominant Mercedes unit.
  • Emphasis on R&D, without the restrictions in the rules that there are today
  • More testing on tracks; more in season testing, as “events”, used as occasions to engage with the public and fans
  • シーズン中のエンジン開発をいくらかでも復活させる。これは今年のようにメルセデスパワーユニットが圧倒的に強い状況を緩和するために役立つ。
  • 研究開発(Research and development, R&D)を重視し、今日のようなレギュレーションによるさまざま規定を取り払う。
  • サーキットでもっと多くのテストをおこなえるようにする。もっと多くのシーズン中のテストをおこない、それらをイベントとして実施することで、ファンと触れ合う機会として活用する。

Mercedes team chairman Niki Lauda, not surprisingly, does not back these ideas and has pointed out that the cost in engines alone would be a restriction. Lauda pointed out that with engines costing between €18 million and €21 Milllion per year, the deregulation of development would sent the costs out of control.

メルセデスのチェアマンを務めているニキ・ラウダは、当たり前だが、モンテゼモーロの案に反対している。特にエンジン開発のコストには何らかの制限が必要だろうとする。ラウダによると、現在もエンジン開発には年間25〜30億円ほどかかっており、もしその開発が無制限となれば、かかる費用も信じられないほど高くつくだろうという。

Lauda and Montezemolo are due to meet in Capri for their own discussions in the coming weeks, while Montezemolo has called for a wider meeting involving experts from new media and other fields to discuss the sport in the week leading up to the Italian GP in September.

ラウダとモンテゼモーロは、イタリアのリゾート地であるカプリで話し合いの場を持つ予定である。モンテゼモーロは、9月のイタリアGPまでに、インターネットに関わるIT業界やその他のフィールドの専門家たちを集め、より幅広い議論をおこなうべく呼びかけている。

以上、ジェイムズ・アレンの記事を紹介した。

特別調査委員会(ワーキング・グループ)は、予算制限の検討の際にも招集されたが(参考:予算制限に反対するチームに大義名分はあるのか? - F1ワッチ (f1watch))、有力チームの代表者だけで、自分たちの利害を守ろうとするあまりに前向きな議論がまったくできなかったことが問題となった。今回も、もし開催されるとしても、ごく限られた人びとだけで開催される予定のようなので、同じ轍を踏むのではないかと危惧される。

もちろんフラビオ・ブリアトーレという人選は倫理的に「あり得ない」と思うが(とはいえ、同じクラッシュ・ゲートに関わったパット・シモンズは既にエンジニアとして本格復帰して久しいのだが)、もちろん問題はそれだけではなく、各チーム間の政治的な争いも生じているようだ。

(C) 記事出典:F1 “popularity” group meeting deferred but Ferrari still pushing | James Allen on F1 – The official James Allen website on F1

(CC) 画像出典:Formula 1 Victory Lap | Flickr - Photo Sharing!

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