F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

ベルガーとベッテルがマシンを交換してレッドブルリンクを走る(動画)

オーストリアGPに向けてのプロモーションが花盛りだ。オーストリアに本社をもつレッドブルは、自らの名を冠して復興したサーキットに満を持してF1を誘致し、最大のプロモーション効果を狙っているだろう。

そのプロモーションの一環として、レッドブル・レーシングは、セバスチャン・ベッテルと、オーストリアの英雄である元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーを組み合わせた。彼らはそれぞれの時代のマシンをレッドブルリンクでドライブし、そして、交換する。これは公式動画ならではのぜいたくな企画である。この動画、もしかしたらファンにはやや旧聞に属するかもしれないが、今、オーストリアGP前にあらためて紹介したいと思う。

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Trading Places

(Quoted from Infiniti Red Bull Racing)

Last week we brought you news of Sebastian Vettel’s visit to the Red Bull Ring ahead of the Austrian Grand Prix. There he and Austrian racing legend Gerhard Berger took turns at the controls of two very special grand prix cars – the RB8 that Seb drove to five wins and his third world title and the Ferrari F1 87-88C that Berger took to victory at the 1988 Italian Grand Prix.

先週、オーストリアGPに先駆けてセバスチャン・ベッテルがレッドブルリンクにやってきた。彼は、オーストリアの伝説的レーサーであるゲルハルト・ベルガーと共に、二台の特別なレーシングカーをドライブした。ベッテルのマシンは、シーズン5勝をあげ3度目のワールドチャンピオンを獲得したレッドブルRB8で、ベルガーは1988年のイタリアGPで勝利をあげたフェラーリ F1 87-88C をそのマシンに選んだ。

"Yeah, with the 1000-horsepower BMW turbo," said Berger. "It was brutal. I never wanted that but when you drive them – such as the 1988 Ferrari here – it's great: the turbo, the manual transmission, the pure driving."

かつてフェラーリでレースをしていたベルガーは、「これこそが1000馬力のBMWターボエンジンだ」と語った。「素晴らしいよ。ここにある1988年のフェラーリF1もそうだが、ターボエンジン、そしてマニュアルシフト、これが純粋なドライビングだ。もう私は乗りたいと思わないが」

"Strange, the shoulders are out in the open air," said Seb of the Ferrari during a quick return to the pit lane. "For the first time I can see the mountains from the track! The legs go downwards instead of upwards with cars nowadays. This is so pure, so direct! Because of the lack of downforce you don't get the curve speeds but damn it, it has enough power. It's a lot of fun. Awesome!"

そのフェラーリF1をドライブしたベッテルは「妙な感じだ。肩に風を感じる」と語った。「マシンをドライブしながらサーキットの周囲の山々を見ることができたのは初めての経験だ! シートに座ったとき、現在のF1マシンみたいに足が上にあがるのではなくて、下にさがっている。こっちのほうがシンプルだし、ダイレクトな感じだ。ダウンフォースが不足しているから、コーナリングスピードはそれほど稼げないけれども、信じられないほど有り余るパワーがある。素晴らしい。とても楽しかった」

Berger had some words of advice: "If it slides, then it slides very softly. You notice that it is a mechanical car and is not aerodynamic. In the quick curves I didn't try anything much as I had too much respect. It is just like old school car driving – you need to blip the throttle precisely and shift gears cleanly."

そんなベッテルに対して、ベルガーはアドバイスを送った。「もしマシンがスライドしたら、さらにゆっくりとスライドする。このマシンが現代型の空力マシンではなくてメカニカル・グリップだけに頼ったマシンであることに気がつくだろう。急なコーナーでは、ドライバーはこれ以上はないほどに注意しなければいけないし、それほどたくさんのことはできない。こういう運転の仕方は旧時代のものだ。アクセルをほんのちょっとだけ正確に踏んで、ギアをぴったりと変えなければいけない」


Sebastian Vettel and Gerhard Berger Trade Places ...

以上、レッドブル・レーシングの公式企画の記事と動画をお伝えした。その中でも、おそらく読者にとって興味深いと思われる、フェラーリ87-88Cに対する二人のコメントを特に引用して紹介した。

動画を見終えて……もっと長く走っているところを見せてほしい!と素直に思うが……なにより、ゲルハルト・ベルガーが現代のF1マシンの狭いコックピットにまだ入る(失礼)ことが驚きだ。ナイジェル・マンセルが1994年にウィリアムズ「復帰」した時は、ずいぶんコックピットに収まるのが大変だったそうだが……。

それはともかく、旧エステルライヒリンク(A1リンクと呼ぶべきか)での久しぶりのF1開催である。レッドブルがいったいどんな盛り上げ方をしてくれるのか、決勝当日を楽しみに待ちたいと思う……。

(C) 動画出典:Sebastian Vettel and Gerhard Berger Trade Places (Red Bull Ring) - YouTube

(C) 記事出典:Trading Places | Infiniti Red Bull Racing

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