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F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

ワーウィック本人によるモナコの「ロズベルグ事件」裁定の理由説明

英紙『デイリーメール』がついにやってくれた! 先日のモナコGPでスチュワード(レース審査員)のひとりだったデレック・ワーウィックへのインタビューだ。予選でのニコ・ロズベルグの「ミス」に対して、なぜ彼らスチュワード団はペナルティを課さなかったのか。これまでメディアでは山のような分析・憶測記事が書かれてきたが、レーススチュワードに直接インタビューしたものは無かった。

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Lewis Hamilton urged to 'man up' by British steward Derek Warwick after controversial qualifying decision involving Nico Rosberg

(Quoted from Mail Online)

Warwick, who is president of the British Racing Drivers’ Club, Silverstone’s owners, and a veteran of 146 Formula One races, said: ‘I understand that Lewis was upset. Possibly he would have gone faster than Nico on that lap. Arguably the incident cost him the Grand Prix.

「ルイス・ハミルトンは狼狽していた。あの周回で、おそらく彼はニコ・ロズベルグよりも速いタイムを出しただろう。まず間違いなく、あの予選での出来事は彼のレースを台無しにした」と、ワーウィックは語った。彼は通算146戦に出場した元F1ドライバーであり、現在は英国レーシングドライバーズクラブの会長を務めている。同団体はシルバーストン・サーキットのオーナーでもある。

Speaking about the stewards’ decision for the first time, Warwick told Sportsmail: ‘You could argue that as president of the BRDC I would have a reason to come to a decision that would have favoured the British driver, but obviously that is not how I would approach it. I am there to be independent.

スチュワードによる判断について、初めてワーウィックは本紙「スポーツメール」に対して語った。「おそらく皆さんは思っただろう。私は英国レーシングドライバーズクラブの会長として、英国人のドライバーに対して有利な決定をくだすべきだと。しかし、明らかにそれは私のやり方ではない。私のそのような立場と、スチュワードとしての判断は、別のものだ」

‘It is a big decision to make when you are deciding to move a driver to the back of the grid. It was doubly important to get it right because it could affect many things — probably the outcome of the race and possibly of the world championship.

「どんな場合であっても、あるドライバーのスタート順位を下げることは、重大な裁定である。そして、物事を正しく判断することは、さらに重要なことであることは疑いない。なぜならそのジャッジはあらゆるものごとに影響しうるからだ。おそらく、レースの結果にも影響するし、ワールドチャンピオンシップにも影響する。

‘We had all Mercedes’s data, including Lewis’s data to overlay on Nico’s. We had the FIA data. We had onboard shots, overhead shots, circuit shots. We had throttle traces, braking traces, everything we needed to make, hopefully, the right decision.

「我々スチュワード団は、メルセデスの全てのテレメトリーデータを所持していた。それにはルイスのデータをニコのデータと重ね合わせたものも含まれていた。オンボードカメラの映像、上空からの映像、サーキットに設置された中継用カメラの映像もだ。アクセルやブレーキの記録データなど、我々が、願わくば正しい裁定を下すためには必要だと思われるデータ全てを持っていた」

‘It was not black and white. It took a long time. We wanted to be sure and thorough.

「あれは黒か白かというものではなかった。長い時間が必要だった。我々は判断を徹底して考察された、確信できるものにしたかった」

‘The driver is a massive component in what we end up deciding. So Nico was in the stewards’ room for a long time with the team manager (Ron Meadows). I wouldn’t say I interrogated him; I interviewed him. I made sure I asked him all the right questions.

「ドライバーから得た供述は、我々が判断をおこなううえで重要な位置を占めていた。ニコはチームマネージャーのロン・メドウズとスチュワード・ルームにやってきて、長時間滞在した。私は彼を尋問したとまでは言えないが、彼を取り調べた。私が彼に訊ねた内容は、全て正しいものだったと確信している」

‘I have been around a long time and seen people try to pull the wool over my eyes. Did I I have doubts in my mind, of course I did. But he gave me the answers I needed.

「これまで、私の目をごまかそうとする人々を長年に渡って見てきた。もし私がニコの言葉に何らかの疑いを抱いたとすれば、もちろん彼を疑っただろう。しかし彼の答えには、疑わしい部分はなかった」

‘I know there are conspiracy theories but you will not find a more honest driver in grand prix racing than Nico. He said himself that he made a mistake, came in too fast, braked too late and locked up his rear tyres.’

「陰謀の疑いが取りざたされていることは知っている。しかし、ニコよりも正直なドライバーを見つけることはできないのではないか。彼はあのコーナーでミスを犯したことを認めた。あまりにも速く進入しすぎたのだ。ブレーキが遅すぎて、彼のリアタイヤはロックしてしまった」

以上、英紙『デイリーメール』による、レーススチュワードだったデレック・ワーウィックへのインタビュー記事を紹介した。

記事タイトルの 'man up' という表現は、わざわざクオーテーション(カッコ)がつけられていることからもわかるように、「男らしく」という意味を含む表現で、現在は避けられる傾向がある表現だ。しかしワーウィックがインタビューでそのように発言している部分があり(今回の引用には含まれていない)、なんとなく、がっしりとした、古風なところがあるワーウィックの人柄を感じさせる部分になっている。

それはともかくスチュワードとして判断に関わったワーウィックからの「供述」を読むことができたのは嬉しい。本件に関して、これ以上の報道は出てこないのではないかとも思える。

今回の記事の写真は、偶然Flickrでみつけた、デレック・ワーウィックがフットワークのF1マシンをドライブしているシーンだ。鈴木亜久里とチームメイトを組んでいた頃の彼を思い出すことができるひともいるだろう。

(C) 記事出典:Lewis Hamilton urged to 'man up' by British steward Derek Warwick after decision involving Nico Rosberg | Mail Online

(CC) 画像出典:xx0693mgp03-04 | Flickr - Photo Sharing!

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