F1ワッチ (F1watch)

Watching the Formula One from an Armchair

「F1は難しすぎる」とアラン・プロスト

アラン・プロストは、フォーミュラE シリーズにチームオーナーの一人として参加する。彼はF1の元ワールドチャンピオンでもあり、アイルトン・セナとのライバル関係でもよく知られている。その彼に言わせると、「現在のF1は難しすぎる(F1 needs to be explained)」のだという。『スポーティング・ライフ』が、彼の批判的なインタビュー記事を掲載している(Prost: F1 needs to be explained | Sporting Life - F1 News | Formula One News, Sebastian Vettel, Lewis Hamilton, Jenson Button, Fernando Alonso, 2014 Drivers Championship)。

彼がいうF1の「難しさ」とは、もちろんドライビングのことではない……。

Prost.

Prost feels F1 has confused fans by switching to 1.6-litre V6 turbo-charged power units which are assisted by systems that harvest waste energy from the turbo and under braking.

プロストは、F1はファンを混乱させてきたと感じている。1.6リッターV6ターボチャージャー付きのパワーユニットは、これまで捨てられていた熱エネルギーと運動エネルギーを回収をする機構を備えている。つまり現在のF1エンジンは、電動アシストを備えたエンジンだということだ。

In the build up to this season, however, F1 failed to adequately explain the new technologies to the fans [....].

しかしながら、今シーズンが進みながらも、F1はファンに対して新技術をうまく説明してこなかった。

"What they are doing is fantastic in a way, but has not been very well explained, and that is a problem.

「F1がやっていることは、ある意味で素晴らしいことだ。しかし、それはうまく説明されてこなかった。それが問題だ」と、プロストは語った。

"At the moment it is not fantastic, it is not really the case because right now the cars have the same power, but are using 30 to 40 per cent less fuel, which is amazing, so big.

「今のF1は、これまでと同じパワーをもつマシンでありながら、30%から40%も使用燃料が少ない。これは素晴らしいことだ。とても素晴らしい」

"But the fans perhaps do not care too much, so there is a little bit of confusion and young people aren't following and aren't interested.

「しかしファンは、そのことにほとんど気がついていない。説明がちょっと曖昧なのだ。若者たちはF1の変化を追いかけられていないし、そのことに興味を持っていない」

"I don't think you can replace Formula One with something like this, and that is the good thing," added Prost.

「私はF1が何か他のもの、例えばフォーミュラEによって置き換えられるとは思っていないし、F1が唯一無二のものであることは良いことだ」と、さらにプロストは付け加えた。

The 59-year-old Frenchman feels it would be wrong to compare F1 and Formula E, and despite the latter operating under the slogan 'the future is electric', does not feel it will ever replace the former.

この59歳になるフランス人は、F1とフォーミュラEを比較することは間違っていると感じている。最近のフォーミュラEの宣伝活動は、「未来は電気である」というスローガンのもとで展開されているにも関わらず、将来それがF1に取って代わるものになるとは考えていないようだ。

"It's something new, a new formula, a new area, so you can't compare.

「フォーミュラEは新しいものだ。新しいフォーミュラ・レースであり、新しい領域だ。だから比べることはできない」

あなたは彼のF1批判に納得しただろうか、不満だろうか。プロストを知る人にとっては、彼の政治的な態度にニヤリとできる記事かもしれない。

現在のプロストは、いわばフォーミュラEの「関係者」なので、たぶんにポジション・トークの意味合いが大きいインタビューだったようだ。今の彼はフォーミュラEを盛り上げ、そこに世界中から資金を集める重要性をよく理解しているだろう。

だから問題は、フォーミュラEを持ち上げることは当たり前である。しかし、だからといって彼のF1批判が無意味で、見当違いだということにはならない。どうもF1ファンとしても首を縦に振らざるをえないような内容が含まれているような……。

(C) 記事出典:Prost: F1 needs to be explained | Sporting Life - F1 News | Formula One News, Sebastian Vettel, Lewis Hamilton, Jenson Button, Fernando Alonso, 2014 Drivers Championship

(CC) 画像出典:Prost. | Flickr - Photo Sharing!